こんばんは。昨夜は家族と食事会だったのですが、調子に乗って飲み過ぎてまんまと潰れてしまい、親類宅に泊めていただく羽目になった river です。
醜態晒したのもアレなんですが、普通に帰宅するつもりで録画予約していなかったせいで阪神ジャンプ見損なったのが痛い。GJ に向けて超大事なペガサスは見逃さないよう肝に銘じたいと思います。
そんなわけで今日の本題は馬じゃなくて映画のお話。相変わらず NUMB3RS ブーム絶賛継続中なのですが、お兄ちゃんの中の人が出演していると聞いて、こちらをレンタルしてきました。
公開時に気になってはいたのですが今日まで未見のままだったので、ちょうど良い機会でした。ありがとうお兄ちゃんの中の人。
観終わった後に余韻が残るというか、色々考えさせられる映画でした。題材となっている実話は1950年代の出来事で、映画の公開自体も今から15年前のことですが、今の時代にも決して古くさくなっていない主題だと思います。むしろ今も考え続けないといけないテーマというか。
作品紹介などにもあるように、国民的人気クイズ番組を舞台とした「ヤラセ」のお話ですが、「ヤラセ」の善悪のみを問うているわけでは無いと思います。広くメディアと視聴者の関係性について考えさせられる映画でした。…ていうか、オリンピック関連でのマスコミアホ報道っぷりに心底う・ん・ざ・りしていたところだったので、すごくタイムリーでした。無理矢理ヒーロー、ヒロインを作って祭り上げるような報道はもう飽き飽きなんですよ…マジで勘弁して下さい…。
おっと、ちょっと熱くなってしまいました。この映画でもメディアと視聴者がよってたかってヒーローを祭り上げた挙げ句、そのヒーローの末路はムニャムニャ…だったりしますし、しかも何も省みられること無くこれからもそんなアホ騒ぎが続くんだろうなーということが暗示されていたりして、現代の我々にとっても決して他人事ではない内容でした。
しかし、そう考えるとエンドロールの背景…皮肉が利いてるなあ…。
全体的に抑えめの演出で、地味ですが好感の持てる作りになってました。この手の映画でこれ見よがしの演出が来るとちょっと引いてしまう質なので。
ヴァン・ドーレン(レイフ・ファインズ)の父親との関係とか、グッドウィン(ロブ・モロー)との微妙な友情関係とか、もっとドロドロの描写をすることもできたと思うんですが、抑制の利いた描写に徹することで却って見る側に想像させるようになっているように思います。ステンペル(ジョン・タトゥーロ)だけはかなりはっちゃけてますが、あれはまあそういう人物設定なので(笑)。
続きからキャスティングの話とか。ネタバレありです。ついでにお兄ちゃんの中の人萌え語りもあるよ!
「クイズ・ショウ」懐かしいです。公開当時映画館で観ましたよ。
そうそう、ジョン・タトゥーロの演技がすごかったですよね。確かにうざい(笑)。でも当時、なぜかレイフ・ファインズより好感を持ってみていた気がします。わざと答えを間違るのか、という葛藤と、やっぱり逆らえなかった時の無念さが、ひしひしと伝わってきました。
ただ驚いたのは、たとえ多額の賞金がかかっていたとしても、クイズ番組の件で公聴会まで開いてしまうことです。その時代ならではなのか、実は今でもあるのかは不勉強で知りませんが、日本でやったらどうなるだろうと思ったことを思い出しました。
あとロバート・レッドフォードはいい監督だなあと思ったことも。